TRUE WEST レポ

5/2〜5/23 東京グローブ座
5/28〜5/30NHK大阪ホール
にて上演されました。

観る程に不思議とハマっていく舞台でした。
舞台での大野君はやっぱり素敵で感動しまくり!
今のこの思いを残しておきたいので感想を混ぜながらレポしていきたいと思います。

レポ&感想完成版UPしました!(9/5)
劇中で使われた曲UPしました!(6/10)


CAST
Lee(リー)
Austin(オースティン)
Saul Kimmer(ソウル キマー)
Mam(母親)

【作】  サム・シェパード
【訳】  広田 敦郎
【演出】 アリ・エデルソン

松岡昌宏     
大野 智
手塚とおる
木内みどり
                          
 

 


 
劇中歌…流れた順番に並べたつもりです。
■タイトル■
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「Some Velvet Morning」
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「MAPS」
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「Seven Nation Army」
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「The New Year」
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「Y CONTROL」
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「Loser」
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「Red Sails In The Sunset」

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「In The Cold,Cold,Night」
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「AROUND THE WORLD」
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「Paint It,Black」

■アーティスト■
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Primal Scream
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YEAH YEAH YEAHS
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The White Stripes
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Death Cab For Cutie
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YEAH YEAH YEAHS
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Beck
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Nat King Cole
(他多数)
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The White Stripes
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Red Hot Chili Peppers
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The Rolling Stones
■収録アルバム■
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『Dirty Hits』  feat. Kate Moss Ver.
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『Fever To Tell』
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『Elephant』
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『Transatlanticism』
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『Fever To Tell』
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『Mellow Gold』
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『Unforgettable』
(残念ながら大野君っぽい方はいませんでした)
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『Elephant』
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『Californication』
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『Through The Past Darkly(Big HitsVol.2)』

 
あらすじ
【第一幕】…45分
ロサンゼルス近郊に住む母親はアラスカへ旅行中。
妻子を持ち500マイル北の方に住む新進脚本家の弟、オースティンは母親宅で留守番をしながらプロデューサーのソウルに売り込むための脚本を書いている。そこへ砂漠を放浪していた兄のリーが5年ぶりに帰ってくる。プロデューサーとゆっくり話をすすめたいオースティンは嫌々ながらリーに車のキーを貸す。6時までに返すという約束で…。ソウルはオースティンの話を気に入り上手くまとまったかというところへ盗んだテレビを抱えたリーが帰ってくる。リーは2人の間に上手く入り込みソウルを翌朝のゴルフへと誘う。そんなリーにイライラしているオースティンはなんとかソウルを帰そうとするが、リーは自分にもとっておきの西部劇の話があるとソウルに話を持ちかける。まるで本当の西部劇。しかしリーは字が書けないし物語を文章にする力もない。ソウルはオースティンに書いてもらえばいいと言う。車のキーを返してもらうためオースティンは仕方なくリーの話をタイプライターで文章にする。あまりにもこじつけで現実とはかけ離れていると呆れる弟オースティンに対し、これは俺の物語だと主張する兄リー。ぶつかり合いながらもお互いに対しての憧れを持っていた事を打ち明ける二人。そうして夜を徹して物語の粗筋を書き上げていく…

【第2幕】…60分
オースティンがまとめたリーの物語をソウルがとても気に入って前金としてゴルフクラブのセットをくれたと話すリー。9番ホールで賭けを思い付きそれに勝ったリーの物語を映画化するという話しになったというのだ。お祝いしようと母親のシャンパンを開けようとするオースティン。だがその脚本を書くのは自分だと知らされる。自分の脚本と同時に2本も書けないと断るがオースティンの話はボツになったと聞かされ大激怒。プロデューサーと共に説得しようとするがオースティンは聞き入れない。本当の西部なんてもうどこにもないんだ、現実を生きているのは自分なんだと。そんなバカバカしい話は絶対に書かないと。そうして自分の立場が一転して酒に溺れていくオースティン。一方リーはタイプライターで文章をかこうとするが全くダメ。やっとリーといるのが楽しくなってきたと話し掛けてくるオースティンが鬱陶しくてたまらない。
まるで今までとは逆の立場だ。一人で脚本を仕上げるんだと言うリーを見て自分にもリーのようにテレビを盗んでくる才能くらいあると言ってのける。お前なんかトースター1台盗むだけでゲロを吐くに決まってるとリーが言う。どうしても物語を書く事が出来ないリーは砂漠で放浪する貧乏な父をこの脚本で手に入った大金で救えるかもしれないとオースティンに持ちかける。あいつには金をやったのに自分には唾を吐いたんだ、帰ってこなくていいと怒鳴るオースティン。なんとかなだめようとするリーだがオースティンは頑なに拒否する。そしてリーも知らなかった父親の話をし始める。どうしようもない父親の話だ。本当の話なんてそう上手くはいかないもんなんだ。これが本当の物語なんだと…
朝を迎え、リーは話が書けない事をタイプライターのせいにしてゴルフクラブでめちゃくちゃに叩いて壊している。オースティンは盗んできた大量のトースターを楽しげにキッチン中に並べていく。何かが切れてしまったオースティンは今までの世界から一歩外へ踏み出すために砂漠へ連れていって欲しいとリーに持ちかける。お前なんか1日だって砂漠にはいられない。そもそもエリートのお前が砂漠に行く必要もない。俺は好き好んで砂漠にいるわけじゃない。ここでは俺は物にならないからだと訴えるリー。それでもつれていって欲しいと願うオースティンにリーは取り引きを持ちかける。お前がこの物語を俺が言った通りに書き上げるなら連れていってもいいと。話に乗ったオースティンは鉛筆でセリフを書いていく。オースティンに手直しされたセリフをすっかり本物らしく独創的になってきたと喜ぶりー。意気投合したかに見える二人はおおはしゃぎ。そこへアラスカに絶望した母親が予定より早く帰ってくる。
リーと一緒に砂漠へ行くんだというオースティンに対しリーはやっぱり一人で行くと言い出す。どうしても一歩外の世界へ踏み出したいオースティンはリーに対してとんでもない行動にでる。そして二人の壮絶な戦いが始まろうとしていた。


 
レポ&感想
ざっとあらすじ書いてみましたけれども、この舞台やっぱり回を重ねるごとに良くなっていったんです。
もちろん初日は大野君や共演者の方も緊張したかもしれないけど、見てるこっちだって相当緊張した〜。今までにないくらいセリフが多いって言ってたし、覚えられる気がしないとも言ってたよね(笑)
なのに始まってみると、何〜この人?ってくらいセリフなんかもスラスラ言っちゃてしかもいつもカミカミの大野君がとっても早口で完璧にしゃべってるじゃないですか!!もう初日はそれだけで感無量だった〜。

初日から5/4まで全公演観れたんだけどもう3回目くらいからは、間違えないかな?っていう不安は全く無くなってたな。

話の始まりは大野君が椅子に座ってタイプライターを前に何か調べ物をして紙に書いているってところから。この時照明はテーブルの上のろうそくだけという設定。真っ暗な舞台にそっと大野君が入ってきてろうそくに火をつけるの。そしてほんのり大野君の姿が見えてくるの。いつも大野君の姿が見えるまで目をこらしてるんだけど、大野君が入ってくるのは全然見えなくて気付くとろうそくつける大野君が座ってるの。
調べ物をしながら大野君はピスタチオを食べるの。そしてその殻をテーブルの上に一直線に6個並べるんだけど、この神経質というか几帳面な性格をあらわす動作(くせ)は話の途中いろんなところで出てくる。
ここで松岡君とのやり取りが続くんだけどキッチンでコーヒーを入れる姿がまず素敵!ある時は入れ過ぎてコップを動かすとちょっとこぼれてる時もあったけど、熱いからフーフーしながらちょっと口を付けたり、あとお皿を洗ってふきんで拭いたりするシーンもあったり、大野君とキッチン越しに会話ができるひとときってなんて素敵なんだろうってちょっと想像したりして・・・・って脱線してしまいました(汗)
それから時間の経過をあらわすために、舞台が暗転してる間にリーが飲んだビールの空き缶を増やしたり、灰皿を吸い殻でいっぱいにしたり、ろうそくを短いのに変えたり、書き損じた原稿をゴミ箱の中に増やしたりっていう細かい作業を大野君がするんだけどそれを見るのがとっても好きだった。暗闇でそういう仕掛けを作っていくのってぼーっとしてたら見落としがちだけど、私の周りの大野君ファンはみんなちゃんとそういうとこチェックしてるのよね。あとでそういうマニアックな話題で盛り上がったりして(笑)

オースティンが嫌々ながら車のキーを貸してプロデューサとの話をまとめてるところにわざとリーが帰ってくるシーン。このプロデューサ役の手塚さんはそのときどきでキャラの癖を変えてきてそれも見どころの一つだった。初めてみる人には分からない面白さがそこにはあったと思う。最後のほうなんてもう出てくるだけでおかしかった(笑)そして期待を裏切らないの。松岡君なんて堪え切れずに笑ってしまって、コイツおかしなやつだなって表情で大野君の方を見るんだけど、大野君吹き出さずにちゃんとオースティンになりきってしかめっ面してるの。センゴクプーの時はくーやんに毎回”げんこちゅ”で笑わされてたけど、今回はオースティンはそんなヤツじゃないってちゃんと把握してるんだろうね。
そしてリーがソウルに話をしてる時の鬱陶しそうな大野君の表情が凄くいい!最後まで気を抜かないの。ソウルが話し掛けた時にはちゃんと愛想笑いをするんだけどリーが話してる時はイライラ感たっぷりの表情で睨んでる。
ソウルが帰った後の一言『キー返せよ!』ってセリフがほんとかっこいいの〜〜〜!!

ソウルが帰った後はオースティンがリーのあらすじを書いてあげるシーン。
でも途中でその内容が現実とはかけ離れてることから2人が言い争いになってしまう。意見をぶつけてるうちにお互いがお互いの生き方に憧れを持っていた事を打ち明ける。リーは本当は放浪する生活から抜け出したいと思ってるし、オースティンはエリートという枠からはみ出てもっといろんな世界を知りたいと思ってる。
この流れは激しいようだけど淡々としてる。油断してるとちょっと眠たくなるシーン(汗)でも第2幕へ向けて、そして2人の心の奥にずっとあった思いを知る上では絶対に欠かせないシーンだと思う。
見どころはタイプライターを打つ大野君の姿とその指先。指の表現は大野君ほど素敵な人は他にはいないわ〜。いたるところでこれぞ大野智!って思える指の動きが出てくるの!これほど指先まで表現出来るなんて天才だわ〜。
そしてタイプライター打つ指も例外ではないの。ずっと打ってるところで舞台が回転して第1幕が終わるの。このシーンリーもとっても素敵。でもやっぱり私は大野君と指先を観てしまうの。セットが回転してるから見える人にしか見えないんだけどついていたろうそくの火を消すのも大野君なの。それがまた可愛いのよね。一吹きで消えない事も何度かあったし…ろうそく消して本当に暗くなってから2人が舞台そでにはけていくのよね。

そして第2幕。舞台がくるっと回ってくるんだけど、大野君はそでを肘のところまでまくってお皿を洗ってるの!その姿がとにかく素敵!最初に書き忘れたけど左薬指に光るマリッジリングもドキッとさせられる。誰かのダーリンになったらこんなふうに素敵なのね〜〜〜と思わずにいられない(笑)
観てる間にもいっぱい邪念が頭を飛び交うんだけどそれは大野君が素敵過ぎるから仕方ないのよね。

一気に書きたかったけどなかなか忙しくて先に進めませんのでつづきはまた今度…
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前回ここまで書いてそのままになっちゃったけど、引越しやら夏コンやらで本当に全然更新出来なくてゴメンナサイ。
後半の途中までだったよね。

リーの話が気に入られておまけに賭けに勝って映画にしてくれるって事から話が急展開。
最初は一緒にお祝いしようってオースティンも喜んでいたけど自分の話がボツになったのを知って凄く怒り出すんだ。
このへんから大野君の表情が変わり出すし口調も凄く早口に。
ソウルが訪ねてきて説得しようとするけど物凄い剣幕で怒り出すの!
このとき「マルボロの男も真っ青」ってセリフがあるんだけど、最初なかなか理解出来なかった。
友達に聴くとマルボロのたばこのCMってカウボーイや西部劇をメインにしたものだったからその事を指してるんじゃないかってこと。
いまいちピンと来ない私に翌日、そのCMをネットで調べてプリントして持って来てくれて、それでやっと「ああそういえば昔こんなCMやってたな〜」って思い出せた。

そして私の大好きな酔っ払いオースティンのシーン。
反転した舞台裏ではブラインドを下げたりして部屋の中の様子が分からないようになってるけど、見る角度によっては大野君がセーターを脱いだり、頭をクシャクシャにしたり、ボタンを外したりっていう様子がわかるの。
シャツのボタンを3個ほど外してて肌がちらっと見えてるのが素敵。
お父さんが入れ歯だった話をするところの最後、柱にもたれてうなだれている大野君の姿が切なくていいの。
前のほうの席に座れた時があったんだけどこの時舞台が回転して柱の大野君が目の前に近付いてくる感じに凄くドキドキした。

そして一番ウケるシーン。トースター全部でいくつだったかな?数えて覚えてたのに忘れちゃった。17個くらいだった?
そのトースターを全部コンセントにつないできれいに並べて行くの。
そしてどれが一番おいしそうにこんがり焼けるかを実験。その時の大野君の表情はいたずらっ子みたいで可愛い。
冷蔵庫から大量のトーストを出して来て1枚1枚入れていって、途中で鼻歌歌って、全部いれ終えたら妙なステップを踏むんだけどこのアドリブは途中から加わったんだよね。
リーは「トーストなんかいらねえ」って怒るんだけど絶妙なタイミングで一斉にトーストが焼き上がってトースターから飛び出してくるのにはいつも会場が大ウケ!!
そのあとも見どころはつづいて、リーが冷蔵庫からビールを出して上に放り投げて背面キャッチするんだけどそれを観たオースティンが同じように真似をするの。そこで失敗して又笑いがおこる。上に投げて落ちてくるのを怖がっている表情がまた面白い。
ある時は屋根より高く投げてしまって「屋根はねえのか」と松岡君がアドリブ言ったり、千秋楽ではわざとなのかもしれないけど投げたビールが壁の外側に落ちてそれを大野君が拾いに行くってシーンもあって大ウケ!!

でも砂漠に連れて行って欲しいってオースティンが言い出した事で又急展開。最後にはせっかく焼いたパンをぶちまけられてしまう。
1枚1枚丁寧にひろってカゴに入れて行くオースティンの姿にグッと来る。リーに出された条件を全て受け入れて、リーの物語を書く事にしたオースティン。この時シャツのボタンは全部外されておなかまで見えちゃうんだけどそれがまた素敵。
松岡君と違って肌が白い分ぷよってるって人もいたけど、実際近くで観たら腹筋ちゃんと割れてたし、またまたドキドキした。
「この大草原とはすっかり通じ合ってる」ってセリフを凄く気に入ったリーが褒美をやろうって言ってビールをオースティンの頭からかけるんだけど、ここで大野君が「ヒ〜!ヒ〜〜!」って変な奇声をあげてそれがまた面白い。
せっかく盛り上がってるのにお母さんがアラスカから突然帰って来たのに気付くと、シャツをズボンの中におさめて身なりを整えようとするオースティンにも笑えるし、オースティンの髪をおでこ全開に後ろに撫で撫でするリーにも笑える。
ここは一人一人がどこかずれてておかしい。母親からして可笑しいからね。

でも結局リーの考えがまた変わってしまって一人で砂漠に戻ると言ってしまったから、オースティンはなんとか自分も連れ出してもらおうと必死。しまいにはスキを狙って電話のコードでリーの首を締めてしまう。この時の大野君と松岡君の演技が凄い。本当に怖いんだよ。その顔が…。
苦しんでいるリーに車のキーを返せと言い、さらにムキになって締めてしまってグッタリしたリーに驚いて、声をかけるけど返事がない。怖くなったオースティンがコードを手からほどいて一瞬後ずさりするんだけど、
リーがグッタリしてるのをいい事に恐る恐る出口に向かおうと足を踏み出した瞬間!リーが物凄い形相で起き上がって首から電話コードを外してオースティンの前に立ちはだかる。そしてなぜかオースティンはメガネをとってその辺に投げ捨てるの。
舞台はここで終わり。続きはいったいどんな展開になるんだろうってみんなが考えてしまうような終わり方。

暗くなった舞台が明るくなるとそこにはいつもの大野君が。やり終えてホッとした感じ。何回かカーテンコールに答えてくれてるうちにいつものように手を振ってくれるのがまた嬉しい。
大阪の千秋楽も前のほうで見る事ができて、最後の挨拶の時には大野君、とうとう泣いちゃって(松岡君が紹介してくれる時にとても優しくて粋なはからいだったと思う)上着を頭からかぶせてくれた松岡君も素敵だった。でも最後は笑顔で手を振ってくれて清々しい表情の大野君の姿に大阪まで観に行って本当に良かったって思った。

東京の千秋楽ではグローブ座の前で出待ちをしてる人が凄くたくさんいて、そこにいていいものかどうか迷ったんだけどそうしてるうちにすぐに1台の車が出て来て物凄い歓声が! 見ると窓全開で助手席に座ってる大野君が凄くキラキラした笑顔でみんなに手を振ってくれているじゃないですか!こんな事あっていいの〜?!え〜〜〜!!何あの笑顔!今までに観た大野君の笑顔の中で最高の笑顔!しかもあんなに間近で。先日フィルムフェスタで久しぶりにグローブ座に行ったんだけどこの時の笑顔がまた浮かんで来て友人と2人で幸せだったね〜とまた盛り上がる始末。あの笑顔だけで仕事が忙しくても頑張れる、辛い事も乗り越えられるって言ってたもんね。

そんなうれしいハプニングにも出くわせたし、あんな膨大なセリフをちゃんと自分のものにした大野君も観れたし、本当に感動いっぱいの『TRUE WEST』でした。

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